海外旅行に行ったとき買い物を必ずするかと思いますが、意外と困るのが「おつり」についてです。
現地の外国人と日本人には、文化の違いやチップの有り無しの事情などによって、「おつり」のあり方の感覚に違いがあります。
たとえば、チップを払う習慣がない日本人からすれば、レストランでの食事でも、タクシーの代金も、たとえ細かくて1円単位でも必ず返してくれるのが当たり前だと考えますよね。
けれど、チップを払うことのある習慣がある国ならば、代金からいくらか上乗せした額をお客が渡してくるのが当たり前だと思っています。
レストランで食事をした後、日本人からしたら、『おつりをきっちり返してもらってから、チップの分を置いていこう』と思っていても、そうはいかないこともあるんです。
店員がそのままお金を持って行ってしまって、「いくら待っても、おつりが返ってこない。」と混乱してしまうことがあります。
現地でのトラブルとしてよく聞くのが、「日本人はお金を持っているし。」「いやだと思ってもはっきり言わないだろうな。」そう思われて、現地のスタッフはちょっと多いと思っても「おつり」を、そのまますべて「チップ」として持って行ってしまうことがあります。
すべての場合でこのようなことが起こる事はありませんが、注意が必要です。
ここで、「おつり」について言えるようになると旅行でのトラブル回避ができますよ。
ネイティブスピーカーが使う表現です
・「Give me the change, please.」
(おつりをください。)
→「おつり」は「change」ということができます。
とりあえず、おつりを返してもらって、後からチップを渡したいときに使えますね。
・「Keep the change.」
(おつりは結構です。)
→おつりをすべてチップとして渡す場合ですね。
・「Please keep $25.」
(25ドル持って行って結構です。)
・「You can take $25.」
(25ドル持って行って結構です。)
→「チップを含めて25ドルを持って行っていいけれど、それ以上は返してほしい」と言いたい時に使えますね。
どちらも、ニュアンスとして大きな違いはありませんが、「Please」がついている分「Please keep $25.」の方が、丁寧な言い方になります。
・「Give me $5 back, please.」
(5ドル返してください。)
→「$5はおつりとして返してもらって、それ以外は持って行ってもいい。」と言いたいときに使えますね。
「change」は「変える」という意味の単語として習いますし、日本人からしたらあまり馴染みがなく、「おつり」という意味でぱっと来ない単語かもしれません。
「change」を「おつり」として使うのは、大きいお札からコインに「変える(change)」というニュアンスから来ています。
これらの表現を使えば、海外旅行で巻き込まれたくないお金のトラブルが回避できること間違いありません。
せっかくの楽しい旅行中に、レストランでおいしい食事を食べて、いいサービスを受けて、気もちよくチップを渡したいのに、双方の習慣の違いからトラブルになってしまってはつまらないですから、これらの表現を覚えておくといいですよ。