knock on woodの意味・使い方
英語は、キリスト教と密接にかかわりがある言語で、おまじない的な表現を会話の中で使うことがよくあります。
その中でもネイティブが日常でよく使うのが knock on wood です。
会話の途中で、出てきても意味を知らないと全く何のことか理解できない表現ですよね。
knock on wood の意味
knock on wood は、直訳すると「木を叩く」です。
knock の発音は、ノックで【K】を発音しません。
「幸運が続きますように」「祟りが起きませんように」というおまじないです。
基本的には、自分に起きたいいことを自慢したことで不幸が起きないように、幸運のままでいられるように、おまじないでこの knock on wood を使います。
また、逆に起きてほしくない悪いことを言うと、起きてしまいそうだけれど、言わなければいけなくて口に出した時にもこれを使って「起きませんように」とおまじないをします。
人の悪口や、悪い噂を言った時や、単純に、願望を話した後にも使うことがあります。
■例文1
I haven’t gone into a hospital yet. Knock on wood.
(入院したことが無いんだ。これからも起きませんように!)
■例文2
I got all A on final exams. Knock on wood.
(期末テストが全てAだったんだ。悪いことが起きませんように!)
knock on wood の使い方
knock は、「ノックする」という日本語の語源となる言葉なので、ドアをノックする時のように、テーブルなど木でできている物をコツコツと叩くしぐさをしながら話すことが多いです。
knock wood という場合もあますし、イギリスでは touch wood という場合もあります。
ネイティブと話していた印象では、あまり深い考えはなくパターンだからとやっている人も多いです。
しかし、本当に信じて、おまじないとして使っている人もいて、木の製品がない場合には探し回るという人もたまにいます。
knock on wood の由来
由来に関しては、様々な説があります。
いいことばかりを自慢をすると復讐の女神「ネメシス」の怒りに触れて祟りがあると言われていました。
それを防ぐために、精霊が宿るoak【オーク】の木(ナラやブナの木の総称)をノックして精霊にお願いするというおまじないがありました。
それらが組み合わさって knock on wood になったという説が有力なようです。
昔は精霊が宿る木をノックしていましたが、最近は木がそばにあることが少ないので、言葉とテーブルなどを使った簡易のジェスチャーだけ残っています。
まとめ
knock on wood は、日常で自分の言いたいことを伝えるためには、あまり必要が無い表現です。
でも、ネイティブと会話を楽しむためには、こういう文化的な表現も覚えて行く必要があります。
映画などでも、たまに出てくるのでこう言う表現を知ると、さらに英語が楽しめますよ。