should、have to、mustのそれぞれの違い
「~しなければならない」という義務を表すshould、must、have toですが、その三つの意味の違いについては、なかなかわかりにくいですよね。
●義務についてはmustとhave to両方OK、shouldは意見
(A)Students shuld go to school on time.
生徒は時間通りに、学校に行くべきである。
(B)Students have to go to school on time.
(C)Students must go to school on time.
生徒は時間通りに、学校に行かなければならない。
shouldには、推薦やアドバイスの意味が含まれます。
(A)の場合、話者の個人的な観点から、「行くべきである」と述べています。
(B)と(C)は、行かなければいけない、という義務の話です。
~しなければいけない義務がある、という意味の時は、mustでもhave toでも言い換えができます。
アメリカではhave toが一般的に使われるようです。
●Iが主語の場合、mustは気持ちが含まれる
(A)I should quit drinking alcohol.
お酒を飲むのをやめなければいけない。(でも飲みたい/飲んでしまう)
(B)I have to quit drinking alcohol.
お酒を飲むのをやめなければいけない(医者に止められている、etc.,)。
(C)I must quit drinking alcohol.
お酒を飲むのをやめなければいけない、やめよう(と自分でも思っている)。
shouldに強制力はないため、「飲んではいけないのはわかっているけど、禁酒は明日からにしよう」と言っているイメージですね。
(B)のhave toは、医者に止められている、など自分の気持ちとは別に理由がある時に使います。
(C)のmustは、例えば、健康診断で悪い結果が出てしまった時に言いそうです。
自分でやめたい、やめなければいけない、と自覚している時はmustを使います。
可能性としては、(A)(B)はまだ飲みたい気持ちがあるので、実際やめるかどうかわわかりません。
(C)を言っている人は、やめたい気持ちがあるので、きっと禁酒するでしょうね。
●youを主語にした場合、shouldは提案、have to/mustは命令
(A)You should get some rest.
ちょっと休んだほうがいいですよ。
(B)You have to get some rest.
ちょっと休まなければだめですよ。
(C)You must get some rest.
あなたは休まなければいけません(休みなさい)。
(A)を言っている人は、自分の観点から、「あなたは休んだほうがいいと思う」という意見を述べています。
アドバイスといった感じですね。
一方(B)のhave toの場合、医者に言われている、とか、何か外的な理由に起因する場合に使います。
上の例文の場合、医者に注意されているんだから、体を大事にしないといけませんよ、という感じです。
(C)のmustは、should、have toに比べると一番強力です。
You must ~で、「しなさい」という、ほとんど命令に近い表現になります。
大人が、子供に指示する時に使う、決まり文句でもあります。
相手が他人や、目上の人の場合は、避けたほうがいいでしょうね。