here you goとthere you goの違い
Here you goやThere you goは、日常英会話によく使われ、映画やドラマでもよく聞かれる口語表現ですね。
どこがどう違うのか、ネイティブじゃないとちょっとわかりにくいですよね。
●Here you goとThere you goの違い
(1)”Here you go.”(said the waiter, as he put the plate on the table.)
「はい、どうぞ、お召し上がりください。」(ウェイターが料理をテーブルに置きながら)
(2)(After the waiter put down the plate on the table.) “There you go.”
「はい、どうぞ、お召し上がりください。」(ウェイターが料理をテーブルに置いて)
Here you go もThere you goも、お店等で、飲み物や食べ物が運ばれる時や、お釣りやクレジットカードを返される時に使われる常套句ですね。
ニュアンスの違いとしては、
(1)は、まさにウェイトレスがお皿を運んでいる時、
(2)は、既にお皿がテーブルにある時に使うことが多いです。
(1)では物が動いていますが、(2)では既にアクションが起こっていて、物自体は、相手側にあります。
もう一つ別の例文で見てみましょう。
(○)Here you go, keep the change.
(△)There you go, keep the change.
「はいどうぞ、お釣りはとっておいて。」
タクシーを降りる時に運転手に料金を払っている時のセリフです。
お金を渡している時、Here you goで正解ですが、There you goは、お金は運転手のほうにあるように聞こえるため、不自然に聞こえてしまいます。
全くの間違いというわけではありませんが、here がthereになると相手との距離が発生するためです。
●Here you goはHere you areよりカジュアル
Here you goの他に、Here you areという言い方もありますね。
(同様に、There you go→There you areというのもありますが、次の項目で説明します
Here you goとHere you areは同じ意味で、言い換えることも可能ですが、どちらかというと、Here you are のほうがよりフォーマルな感じです。
Here you goは、大人が子供に何かしてあげた時によく使うように、比較的カジュアルな印象があります。
(Mothere put her child a helmet)Here you go.
(お母さんは子供にヘルメットをかぶせ)はい、どうぞ(行ってきなさい、乗ってきなさい)。
ちなみにアメリカ英語では、Here you goを、イギリス英語では、Here you areを使うほうが多いようです。
●There you goとThere you areの違い
店員が料理を運んできた時など、「はい、どうぞこちらですよ」という意味で使う場合は、there you goとthere you areは、言い換えが可能です。
here you go同様、アメリカではthere you goのほうが、よく使われるようです。
物のやり取りではない場合、there you goはまた違った意味で使われます。
Were you referring to Ms.Marvel?
There you go. That is what I’m talking about.
ミス・マーベルのことについて話してたの?
そうそう、僕もちょうどそのことが言いたかったんだ。
there you goで、「そう、それが言いたかったんだ」という意味があります。
●There you goの他の意味
There you goは他にもスラング的な使い方があります。
Good shot! There you go!
ナイス・ショット!よくやった!
スポーツ観戦で聞かれそうなセリフですね。
good jobのような意味で使われます。
There you go again.
また始まったよ。
自慢話ばかりする友達が、また自慢を始め閉口している時など、皮肉っぽく言う時に使います。
there you goは他にも、「うん、僕もそう思う」など相手に同調する時や、「ほら、言ったでしょ」というような意味で使われます。
いずれのケースも、hereやthere、go自体に意味はありません。
そういうものとして覚えましょう。