stick withの意味・使い方
stickは日本語のスティックにもあるように、「棒」や「杖」の意味の印象が強いのではないでしょうか。
実は、stickは動詞でも使います。
動詞のstickを使った、stick withというイディオム(慣用句)は、ネイティブが日常でよく使う表現です。
この記事の目次
stick withの意味
動詞のstickは、もともと「突き刺す」という意味があります。
その意味から、「突き刺して固定する」→「くっつく」と変化して「身動きが取れない」という意味でも使われます。
慣用句のstick withは、stickの「くっつく」「身動きがとれない」という意味から転じて、「~にくっついて離れない」「~を粘り強く続ける」「~を貫く」などのニュアンスで使われる表現です。
■例文1
If you want to success, stick with it.
(成功したいなら、やり続けなさい。)
stick wit itはセットで覚えたい表現です。
何「やり続ける」「選び続ける」という意味で、何かを貫く時に使います。
Stick with me.は、「私についてきなさい。」です。
■例文2
A:Would you like some coffee?
(コーヒーはいかがですか?)
B:No, thank you. I’ll stick with tea as usual.
(いいえ、結構です。いつものように、紅茶を飲みます。)
この会話では、いつも紅茶を飲んでいる人に対して、「今日はコーヒーでもいかがですか?」と聞いていて、聞かれた人は「いつもの通りにします」という意思を伝えています。
このように、「意思を貫く」とまでは深刻な話しではなくても、「いつもの~にします」という意味でも使える表現です。
stick withは、使われる文によってニュアンスが、少しずつ変化します。
stickを使ったなイディオム
動詞のstickは様々なイディオムがあるので、ついでに確認しておきましょう。
stick around
「近くにいる」「固執する」
仕事やミーティング、学校のクラスのあとなどに、「この辺にとどまっていて」「少し残って」という意味でよく使います。
■例文1
Can you stick around for few minuets after this class?
(授業のあと数分のこれる?)
この他にも、恋人同士が「常に一緒にいる」「ラブラブ」という意味でも使えます。
stick to
「~にくっつく」「~にしがみつく」という意味です。
stick withと同じような意味でも使われることもあり後にくる単語によってはwithしか使えないもの、toしかつかえないものがあります。
表現によっては、toを使うとどちらかというと物理的にくっついているイメージがあります。
例えば、
stick with the teacher
は、先生を尊敬して、その教えに付いていくという精神的な「くっつき」のイメージです。
stick to the teacher
は、先生にくっついて回る、(子供などが)ついてまわるという直接的、物理的な「くっつき」のイメージです。
stick at
「ためらう」「コツコツやる」等の意味があります。
atを使うので、後に場所を表わす単語を入れることも多く、stick at homeだと「家に閉じこもる」という意味です。
stick together
「一緒にいる」という意味です。
物がくっついている場合にも使われますが、人の関係にもよく使う表現です。
物理的に一緒にいる場合だけでなく、精神的な繋がりでもこの表現を使います。
サポートしあう関係、支えあう関係、心がそばにいる関係がstick togetherです。
stick by
「~に忠実である」という意味があります。
例えば、誰かの教えに忠実である、会社に忠実である、法に忠実であるなどで使えます。
stick by someoneは「~のそばにいる」という意味にもなります。
stick out
「突き出す」「目立つ」という意味です。
物理的に釘などが突き出ているという意味でも使えますし、人の実力が突き出ていて目立つという意味でも使えます。
stick out a mileは「特に目立つ」という意味です。
a mile(1マイル)は約1.6kmです。
頭ひとつ分ではなく、それだけ長く突き出ていることから「特に際立って目立つ」という意味です。
まとめ
stick withは、「貫く」「くっついて離れない」「粘り強く続ける」という意味ですが、ネイティブの微妙なニュアンスは完璧に日本語で伝えることが難しいです。
stickの「くっつく」という意味がベースにあることが、このイディオムのポイントです。
この表現のニュアンスを完璧に理解するには、できるだけ多くの例文に触れるのが一番です。
stick withに関する例文を探して、いろいろ読んでみてください。