リーマン・ショック以降よく聞く嫌な言葉に「リストラ」があります。
「リストラ」は英語の「Restructuring 」の略ですが、日本で使われている意味合いの「解雇」の意味はこの「Restructuring 」には全くありません。
「lay off」が英語圏で使われる言葉です。
これは従業員にとってはほんの少しありがたい言葉でして、「一時解雇」の意味で使われ、「景気がよくなったら再雇用の可能性もあるよ」というニュアンスが元来含まれています。
「fire」もありますが、これは完全に「クビ!」であり、「明日からもう来なくていい(再雇用はない)」の意味になります。
ただし、「lay off」も「fire」も職を失う事に変わりはなく、特に現在では景気回復も見込まれず、同じ「解雇」には違いないのです。
でも、日本語の「クビになった」のと「リストラにあった」のでは言う側も聞く側もニュアンスが違いますね。それと同じ意味合いです。
使い方としては
「I got laid off.」
「リストラにあったよ。」
「I got fired.」
「クビになったよ。」
となります。
「dismiss」も使いますが、dismissには「免職」「解散」の意味が強く、免職する側からしたら「職を解く」というニュアンスがあり、される側としては「地位やその身分を失う」と捉えられるのです。
でもやっぱり「職を失う」事に変わりはないのですね。
使い方としては
「I dismiss you.」
「免職にします」
となります。
聞きなれない言葉として「redundant」(無理にカタカナにするとしたら“リダンダン”)があり、これはイギリスで使われる言葉です。
意味は同じで「整理解雇」です。
この「redundant」はアメリカなどでは通じないかもしれませんが、イギリスでこれを目にしたり聞いたりしたら「整理解雇」、いわゆるリストラの事だ、と記憶しておけばいいでしょう。