「どうぞお座りください」と言いたい時にPlease sit down.と言っていませんか?
「座る」はsit downというイメージが強すぎて、日本人がついつい間違ってしまうフレーズです。
この言い方をされたネイティブは、「失礼だ!」と感じているかもしれません。
この記事の目次
Sit downは失礼
Sit down. は「座れ」という命令です。
そのまま使うとかなり強い口調なので、丁寧な言葉にしたい時はpleaseをつけると学校で習いましたね。
だから、「座ってください」はPlease sit down.だと理解している人が多いのですが、実はこれは間違いです。
pleaseをつけても、「座れ」という、表現を丁寧にしているだけで、命令的な表現であることは変わりません。
相手が座りたいかどうかではなく「座らせたい」という意思に視点を置いた表現なので、座る側に選択肢がなく気遣いを感じられないフレーズです。
しかも、シチュエーションや言い方によってはpleaseがつくと、命令感が強まることがあります。
日本語でも「座って!」より、あえて丁寧に語気を強めて、もしくは冷たい感じで「座ってください!」と言うことで、相手に選択肢を与えない言い方をすることがありますよね。
それと同じで、ネイティブはPlease sit down.と言われると、すごく失礼だ!と感じる場合があります。
ニュアンス的には、「いいから座れ!」「黙って座れ!」と言うような強い命令になってしまうので要注意です。
正しい表現
接客の時や、相手に気遣いで「お座りください」と言いたい時は
Have a seat.
Take a seat.
このどちらかを使うと、「どうぞこちらの席をお使いください」「こちらにお座りください。」というニュアンスで気遣いを相手に伝えることができます。
もちろんpleaseをつける丁寧な言い方になります。
接客でも毎回つける必要はありませんが、格式の高いお店や、より丁寧にしたいとなどは
Please have a seat.
などが最適です。
レストランなどでもよくつかわれるフレーズなので、英語で接客する場合は覚えておきたい表現です。
まとめ
命令文にpleaseをつけると丁寧な表現になると学校で習いましたが、この表現に限らず相手への気遣いという意味での丁寧さはこのpleaseで表現出来ない場合が多いです。
pleaseをつけていても、命令文は命令文でしかないということも、大切なポイントです。
学校で習った表現を使っても、うっかり失礼なことを言ってしまうことがあるので要注意です。